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「低遅延」をうたうゲームキャプチャデバイス「Genki Shadowcast」でのプレイは現実的か ノートPCがコンシューマーゲーム機のディスプレイに早変わり(4/5 ページ)

» 2021年03月25日 17時48分 公開
[西田宗千佳ITmedia]

画質も遅延も一般的デバイスより優れた結果に

 1920×1080までというShadowcastの仕様を考えるとPS5やXbox Series Xなどは射程範囲外で、Nintendo SwitchやスタンダードモデルのPS4向け、というところなのだが、まあ、手軽さの点ではどのゲーム機と組み合わせても価値がある。

 映像を見てみると面白いことに気づく。低価格な割に画質がいいのだ。今やUVCデバイスは、Amazon辺りだと2000円くらいで入手できる。筆者も1つ持っているが、あまり画質は良くない。解像感もさることながら、色にじみもある。

 以下は、Amazonで買ったUVCデバイスを使い、macOS標準のQuickTime Player(これはUVCデバイスの表示にも使える)から表示したものだ。なんとなくボケていて、色もにじんでいる感じがする。

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photo 一般的UVCデバイスでの表示。クオリティはいまひとつ、というか許容範囲ギリギリという感じ

 それに対してShadowcastでの表示は、専用のGenki Arcadeはもちろん、QuickTime Player経由での表示も非常にシャキッとしている。これは価格以上の差であり、ゲーム以外の用途、それこそビデオ会議など向けとしても実に「使える」印象だ。解像度優先の方が美しいのは間違いないが、パフォーマンス優先でもそこまで不満はない。

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photo Shadowcast+Genki Arcadeで、解像度優先にした場合の表示。1080pらしい密度感だ
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photo Shadowcast+Genki Arcadeで、パフォーマンス優先にした場合の表示。多少解像感が落ちて眠い映像になる。

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