大日本印刷(DNP)とAIベンチャーのAI inside(東京都渋谷区)は4月21日、企業や自治体のAI活用を支援する、ノーコード開発ツールの提供を始めた。
提供するのはAI insideが手掛ける「Learning Center」で、ノーコードでAIモデルを開発できるツールだ。DNPは企業や自治体に対し、同サービスの販売や活用に関するプランニングを担当する一方、AI insideは業務シナリオの調査やAI開発に必要な技術的支援を担う。精度の高いAIの生成に必要な、学習データへのアノテーション(関連情報)の付与をアウトソーシングするサービスなども併せて提供する。
サービス開始に当たり、DNPはLearning Centerを活用し、ICカードに印刷したホログラムの外観のキズを出荷時に検査するAIを開発。従来の方法では開発に数カ月かかるところ、学習用データセットの作成から開発、精度検証まで30日で行うことができたという。さらに、開発に使用した画像データが少なかったにもかかわらず、検査精度90%を実現したとしている。
DNPらは「このサービスによって、AI活用による課題の解決や付加価値の提供をスピーディーに実現できる」としており、サービスの提供を通じて得られたユーザーニーズを新たなサービスの企画開発を生かす方針。
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