ANA傘下で格安航空会社(LCC)のPeach Aviation(大阪府泉南郡田尻町、以下Peach)は4月27日、同社の航空券予約システムの不具合が復旧したと発表した。不具合は21日に発生したもので、航空券の購入などができない状態が6日間続いていた。原因について「詳細は不明で調査を継続中」としているが、システムを開発した米Radixxは、システムがマルウェアに感染したと発表している。
Peachでは21日午前から、航空券の購入や予約変更、キャンセルができない不具合が発生。新規の予約や予約変更を問い合わせフォームや電話で受け付けていた。キャンセルできなかった利用者には料金を払い戻す。同社は「ご利用の皆さまには、大変ご迷惑をおかけしましたことを深くおわびいたします」と謝罪した。
Peachとほぼ同時期に航空券予約システムの不具合を起こしていた、JAL傘下のLCC、ZIPAIR Tokyo(千葉県成田市)では現在も不具合が継続している。同社もPeachと同様にRadixxの予約システムを利用しているという。
Radixxは4月20日に、自社が提供するクラウドベースのLCC向け予約システムが「マルウェアに感染した」と発表していた。2社を含め計20の航空会社に影響が出ているとしている。
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