ITmedia NEWS >

持ち運べる机でどこでもプチワーケーションは実現なるか あえて海で仕事をしてみた(3/3 ページ)

» 2021年04月30日 19時13分 公開
[武者良太ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

港のベンチでワーケーション

 すでに自宅でも試していたのだが、デスクエニウェアのバランスはいい。クッション部が角度がつけられた台形状となっており、太ももより膝先が下がるシチュエーションにおいても扱いやすい。

 港のベンチに座り、デスクエニウェアを置いた状態でもノートPCを取り出しやすいため、セッティングも短時間で済む。筆者はキーボードに触れる際に力が入りやすい方なのだが、硬質な天板部のおかげでノートPCはビシッと安定。いくら文字を入力しても、タイピングしやすさは変わらなかった。

photo 港のベンチで

 360度全方位から入ってくる波の音や鳥の鳴き声。磯らしい香りとともに吹き抜けていく風。仕事をしているのに、なんだか気分が晴れやかだ。

photo 仕事しているのに晴れやか

 普段自宅では記事制作に必要な資料や画像、Webサイトを一覧できるように複数のモニターを使っているから、1モニターだけのノートPCでの作業効率はそう高くはない。しかし自宅に閉じこもって仕事をしているときと比べて、違ったアイデアが次々と生まれてくる。余っているエリアに表示させているYouTubeに気を取られることもない。

 周囲の環境を大幅に変えることで、五感をリラックスさせながら仕事ができる。これがワーケーションの効果か!

 試しにと膝上に直接ノートPCを置いてメールを記したら、キーをたたいたときにちょいちょいとずれていく。前述したが膝頭方向が下がっているので、ずり落ちるかもという不安を感じてしまい、せっかくのリラックスできる環境が台無しだった。これは凸凹があるバッグの上においても同じことだろう。

 机のないボックスシートでも使ってみたが、こちらでも快適そのもの。もともと乗り鉄気味であることから、流れる景色、移り変わっていく車窓を横目にしながらの仕事は楽しさばかりが濃厚に感じられるものだった。

photo 電車でも

 もちろん対面に他の乗客がいるときは使うべきではないが、空いているならば。青春18きっぷなどのお得なきっぷを使ったトレインワーケーションも行える。

 自家用車やレンタカー、カーシェアで空いている展望台などまでドライブして、助手席での仕事も進めやすいだろう。デスクエニウェアはマルチなシーンで活躍できる、テレワークをサポートしてくれるアイテムだと感じた。

 それだけに欲がでてくる。肩掛けベルトなどがつけられるなら、バイクや自転車で移動してのプチワーケーションがしやすくなるだろうなと考えてしまう。また収納スペースは少なくてもいいと思ったが、温泉やスパを含めたワーケーションをするなら、クッション部が薄くなったとしても替えのシャツなどが入れられるスペースができたらな、と考えてしまう。ぜひともバリエーション展開をお願いしたい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.