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画質を追求したミニマムカメラ、シグマ「fp L」 便利で遊べる新機能も荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/6 ページ)

» 2021年05月02日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 では撮るのであるが、その前に。fp Lで搭載されたユニークな機能というのがいくつかあって、その1つにスクリーンショットがある。

 ディスプレイボタンとOKボタンを同時押し(こころもち、ディスプレイボタンを先に押す感じ)すると、スクリーンショットを撮ってくれるのだ。一部の特定の人たちにしかささらない機能ではあるけれども、個人的には大変ありがたい。

カメラでは珍しいスクリーンショット機能。これはなかなかレアだ。せっかくなので水準器もグリッドも各種情報もいっぱい出してみた

 装着したレンズは24-70mm F2.8のArtレンズ。シャープでくっきりした味付けがシグマっぽい。

いつものガスタンク。ディテールもコントラストもしっかりしたシャープな写り(24-70mm 24mm 1/500秒 F8.0 ISO100)

 望遠でも1枚。実にヌケがよい絵でディテールの解像感もすばらしい。レンズもよいが、ローパスフィルターを入れたとはいえ、6100万画素の解像感だ。

銀座四丁目交差点の和光をあえて少し離れて望遠で撮ってみた。ビル群のシャキッと感がすばらしい(24-70mm 70mm 1/2500秒 F3.2 ISO160)

 ボディが小さいのでスナップ用として携帯するならコンパクトなレンズがいいが、6100万画素の画質を重視するならArtレンズを使うのがいいだろう。

 ボディはコンパクトな分操作系も最低限。

 上面には電子ダイヤルと電源とシャッターボタンなど。動画と静止画の切替えが「CINEとSTILL」なのがこのカメラの性格を示している。モニターの裏側あたりに穴が空いているのは放熱のためだ。

 装着しているレンズはfpと同時に登場した45mm F2.8。このシリーズは絞りリングを持っているので、操作系がシンプルなfpやfp Lに向いている。

上から。ボディがコンパクトな分操作系も実にシンプルだ。シャッターボタン周りに電子ダイヤルがある

 続いて背面。ボディがコンパクトな分、操作系もシンプルだが、それでいてモニター下部に「TONE」「COLOR」のボタンが独立しているのが絵作りを楽しむfpシリーズっぽいところ。この2つは他の機能に割り当てられるが、まずはデフォルトのまま楽しんでみたいと思う。

背面から。シンプルながら、モニターの下にTONE、COLORというボタンがあるのがfpらしさ。撮影モードはMODEボタンを押してダイヤルで切り替える

 特に「COLOR」には新しいモードが2つ追加された。

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