2020年の春ごろ、UVC(USB Video Class)規格に対応していたため専用のアプリを用意する必要なくWebカメラとして使える、ってんで巷(ちまた)で話題になったシグマのフルサイズミラーレス一眼「fp」。その高画素バージョン「fp L」が登場した。
fpが約2460万画素だったのに対し、fp Lは約6100万画素。大ざっぱにいって2.5倍に増えたのである。この差はでかい。画質追求型fpといっていいかも。
シグマfp/fp Lはフルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼の最小最軽量を誇る四角くてゴロンとしたボディが目立つのでそのままスナップ用カメラとして最適じゃないかと思われがちなのだけど、それはちょっと違うのである。違わないのだけど違う。
なんというかボディが小さくて四角いのはそれが「ミニマムカメラ」だから。ボディはミニマムにして、あとは使う人が自分が使いやすいように組んでいくミニマムカメラなのだ。
特に、シネマカメラとして使うか、スチルカメラとして使うかで大きく変わってくる。ここではスチルカメラとして使う場合の話を。
まず、基本はストラップ。これは付属する。ストラップホルダーを使えば3つある三脚穴の好きなところにストラップを付けられる。外れないようにコインなどでしっかり締めること。
でもボディが小さくてグリップもないのでそのままではちょっと持ちづらい。
スナップ用として使うなら、グリップは必須だ。現在、「ハンドグリップ HG-11」と「ハンドグリップ(大)HG-21」の2サイズがある。スナップ用ならHG-11がいい。
fpシリーズに似合うコンパクトな単焦点レンズ(特にIシリーズ)ならこれで十分イケるが、大きなレンズを付けるとちょっと重量バランスが悪くなる。
一番いいのはファインダーを使って撮ることだ。そうすると両手+接眼部の3点で固定できる。
そして外付けのEVFが用意されたのである。
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