米Amazon.com創業者ジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙企業Blue Originは5月5日(現地時間)、宇宙船「New Shepard」による初の有人飛行を7月20日に実施すると発表した。宇宙船は6人乗りで、同社はその座席の1つをオークションにかける。
オークションは公式サイトで行われ、日本を含む世界から参加可能。売上金は同社が立ち上げた非営利教育団体Club for the Futureの支援に充てる。
このフライトは数十分で、10分間は無重力状態を味わえる。その間はシートから離れて船内を浮遊できる。
New Shepard(米国で初めて宇宙飛行に成功したアラン・シェパード氏にちなんだ名称)は2015年の最初の打ち上げ以来、15回のテストに成功しているが、人間を乗せての飛行はまだ行っていない。
New Shepardのカプセルの座席には地上と会話できるトークボタンやタブレットサイズのデータ表示ディスプレイが備わり、大きな窓から外を眺められるようになっている(記事末の動画を参照のこと)。
Blue Originと競合するイーロン・マスク氏率いるSpaceXは2月、民間人のみの宇宙旅行を第4四半期(10〜12月)に実施すると発表した。こちらの宇宙船「Crew Dragon」は4人乗りで、数日間地球上の軌道を周回する計画(費用はShift4 Paymentsのジャレド・アイザックマン氏持ち)。もう1社の競合、米Virgin Galacticは6人乗りの宇宙船「VSS Unity」のフライトチケットを600人に25万ドルで販売済みだ。こちらは具体的なフライト予定をまだ発表していない。
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