米宇宙企業SpaceXを率いるイーロン・マスク氏は5月9日(現地時間)、加Geometric Energyが暗号通貨「Dogecoin」で支払った小型人工衛星「DOGE-1」を、2022年第1四半期に予定しているFalcon 9打ち上げのペイロードの1つとして、月の軌道に送ると発表した。
SpaceXは発表文で「このミッションは、地球軌道を超えた暗号通貨の適用を実証し、惑星間商取引の基盤を確立する」と語った。Geometric Energyは、既存の銀行が月面着陸のようなミッションに資金を提供しなくても、暗号通貨でミッションを実現できる先例になるとしている。
Dogecoinはエンジニアが冗談半分に立ち上げた暗号通貨だが、マスク氏が度々言及し、ツイートなどで支援を表明したことなどから価値が高騰した。同氏のツイートで価値が左右されることが多く、8日にマスク氏がSaturday Night Liveに出演し、「Dogecoinはばくちだ」と発言した際、30%近く下落した。
マスク氏が経営する米自動車企業Teslaは2月、15億ドル相当の暗号通貨ビットコインを購入し、3月から同社の車購入でのビットコインの使用を開始している。
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