音楽ユニット「YOASOBI」がYouTubeに投稿した楽曲「夜に駆ける」のミュージックビデオに、注意書きが表示される状態になっている。再生しようとすると「一部の視聴者にとって攻撃的または不適切な内容を含んでいる」という文言が表示される。事態を受けたYOASOBIは5月30日、米Googleとの話し合いを進めていることを公式Twitterアカウントで明かした。
YouTubeは、暴力を助長したり、個人やグループへの差別を扇動したりする表現を規約で禁じている。違反すると、コメントや高評価の機能を停止し、広告掲載の対象外にするなどの措置を取る場合がある。夜に駆けるのミュージックビデオには飛び降りを想起させる表現や出血を思わせる演出などがあり、これらが規約に抵触した可能性がある。
編集部で確認したところ、31日時点では動画に高評価をつけたり、コメントを投稿・閲覧したりすることは可能だったが、広告の表示は確認できなかった。YOASOBIは動画の視聴者に対し、ミュージックビデオはニコニコ動画など他のサービスでも閲覧できると呼び掛けている。
YOASOBIはボカロPのAyaseさんとシンガーソングライターのikuraさんで構成される2人組の音楽ユニット。ソニー・ミュージックエンタテインメント所属で、2020年には「NHK紅白歌合戦」にも出場した。夜に駆けるはYOASOBIのデビュー曲で、YouTubeの再生数は5月31日時点で2億2000万回を超えている。
紅白出場のYOASOBIを生んだ小説投稿サイト「monogatary.com」とは エンタメの“種”を集める
市内の小中学校にボカロ一斉導入、「ピアノ経験者以外も活躍」「歌に自信なくても安心」 授業風景を導入のキーマンに聞く
“現実逃避P”wowakaさん急死 ニコ動に追悼と「ありがとう」 「裏表ラバーズ」など曲名もトレンドに
ボカロ界の革命――無償のAI歌声合成ソフトが一般公開 誰でもアイドル声優の歌声が作れるように
NTTデータ、脳科学でヒット曲の特徴を可視化 4カ月先の音楽チャート予測もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR