さて、こうしたYouTubeにおけるLoFiチャンネルには、プログラマーが配信主となり、プログラミングをしている姿を映しつつLoFiサウンドを流す動画配信も目立つようになってきました。
チャンネル登録者122万人を誇るJoma Techチャンネルの「chill lofi beats to code/relax to」は、その代表的なコンテンツの1つでしょう。
ワイドスクリーンを前にえんえんとコーディングを続けるのは(おそらく)Joma氏本人。画面の手前には、Go言語のマスコットであるGopherくんの人形も飾ってあります。
このチャンネルではプログラマーへのインタビューなど、IT技術者向けのさまざまなコンテンツも提供されています。
MDprospectチャンネルの「24/7 | Quiet Lofi Radio to Study/Relax to」も、ずっとプログラミングをしている姿とともにLoFiなサウンドが流れています。
同じMDprospectチャンネルの「24/7 Study With Me | Changing Nature Sounds| Pomodoro Timer 45/15」は、実際のプログラミング風景が映り、一緒に仕事をしている感じが高まります。
しかも、45分作業、15分休憩といういわゆるポモドーロテクニックに従って画面も切り替わりますので、定期的に休憩したい人の時報代わりにも使えそうです。
Code Pioneersチャンネルの「Coding in Chicago | LoFi Jazz Hip-Hop」も、プログラマーがLoFi配信を始めたチャンネルの1つ。
このチャンネルで興味深い点の1つは、配信主でありシカゴでフルスタックエンジニアとして働いているDion Lewis氏が、どうやってこのチャンネルの24時間365日の動画配信を行っているのか、その仕組みをざっとではありますが紹介しているところです。
LoFiサウンドの調達方法さえなんとかなれば、24時間365日のライブ配信を実現するためのシステム構築はなんとなく面白そうな気がします。
少しだけ国内のBGM配信チャンネルについても紹介しておきましょう。
あのAvexが開設したHI-BPM STUDIOチャンネルの「HI-BPM STUDIO 24/7 Live Radio | ENERGY, SPEED, POWER, EUROBEAT, UPLIFTING DANCE SOUND」は、刺激のある曲をBGMにしたい方に。
頭文字D(イニシャルD)のバトルシーンが延々と続く映像とともに、ユーロビートがいつまでも駆け抜けて行きます。
ああもう今日は仕事をする体力が残っていない、という場合には、サンリオが開設した「GUDETAMA / ぐでたま【Sanrio Official】」チャンネルの「ぐでたまの部屋 / Gudetama LiveCam & Chill Out BGM Radio」をどうぞ。
正統的なLoFi HipHopチャンネルとしては、ソニーミュージックが開設した「Sakura Chill Beats」の「Sakura Chill Beats サクラチルビーツ | lofi beats,24/7,chill,relax,study to,radio,」もあります。
最後にWebサイトやアプリで提供されているBGMを紹介しましょう。
「Drive & Listen」は、世界中の都市の運転席からの風景と現地のラジオの音声が聞こえてくるWebサイトです。
都市はアムステルダム、バルセロナ、北京、ベルリン、ブタペストなど60か所以上。まるで現地をドライブしているような感覚になります。
「Coffitivity」は、「Morning Murmur」(朝の雑踏)、「Lunchtime Lounge」(お昼時間の食堂)、「University Undertones」(学内のざわめき)など、人混みにいるような人の気配を感じるサウンドを鳴らしてくれます。
iOSアプリの「mimicafe」は、好みのざわめきや環境音を選んだりカスタマイズできるアプリ。
あらかじめいくつかの環境音がプリセットされているため、好みのプリセットを選べば、クラッシックが小さく流れる落ち着いたカフェや、誰かのよく聞き取れないささやきが聞こえるカフェ、鐘の音が聞こえる協会のカフェなどの環境音がすぐに聞こえてきます。
それに加えて、食器がすり合う音や小さな話し声、ギターやピアノのBGM、誰かがシャーペンをノックする音など、さまざまな音の要素を自由に組み合わせて、自分だけの環境音を作り上げることもできます。
お気に入りのBGMを見つけて、仕事が少しでも楽しくなるといいですよね。
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