なんといっても乗り換えが簡単です。前述のようにほとんどのデータをクラウド上に保存している私の場合は、設定はGoogleアカウントに記憶されているので、先代のChromebookの設定をインポートするとか、そういう手間は不要。初起動で自分のGoogleアカウントでログインすれば、ブラウザの設定もいつもどおり。Webの閲覧履歴もChromeブラウザのショートカット[Ctrl]+[H]でさっきまでWindowsのChromeブラウザで見ていたページを開けます。
インポートしなくちゃいけないのは「Google日本語入力」のユーザー辞書くらいです。
あ、会社のVPNの設定はあらためてやりました。メインで使うGoogleアカウントじゃない仕事用のアカウントを使っているので。でも拍子抜けするほど簡単に設定できて、問題なくCMS(記事入力システム)作業できています。
Chrome OSのバージョン89以降のアップデートでさらにいろいろ便利になっています。
同じアカウントで(別の端末、例えばPixel 5とかで)過去に接続したことのあるWi-Fiネットワークに自動的に接続できるのは、かなり便利。しばらく前に先代のChromebookと一緒に入ったカフェのネットワークに自動接続できました。
Androidスマートフォンとの連携機能「スマートフォンハブ」で、Pixel 5でのテザリングが前より簡単になったり、Chromebookのロック解除にPixel 5を使えたり、Pixel 5にくる通知やメッセージをChromebookでチェックしたりできるようになりました。
Pixel 5はたいてい手の届くところにあるので、通知は直接見た方が早い気もしますが、メッセージングアプリの着信に(アプリをインストールしていなくても)Chromebookから返信できるのは便利。LINEでもあまりスタンプを使わない私は、キーボードでさくさく返信を入力できるのは助かります。
欲を言えば、通知領域がちょっと混沌としていて通知のいる/いらないを細かく設定できない(YouTubeの新着はいらない、とか)のが残念。今後改善されていくことを期待します。
Androidの「周辺ユーザーとの共有」(Appleの「AirDrop」のようなコンテンツ共有機能)にChromebookも仲間入りして、学校などでは便利そうです。でも、私のように周囲にAndroidユーザーもChromebookユーザーもいないぼっちにとっては無料の長物。Pixel 5とCM3での共有は、そもそもクラウド経由で簡単にできているので。
昔のChromebookは本当にネットに接続していないとただの板でしたが、オフラインでもいろいろできるようになりました。ネットに接続している状態でGoogleドライブ上のファイルをあらかじめ「オフラインでの利用」設定にしておけば、後でオフラインのまま開いたり編集したりできます。長文の翻訳仕事はこれでかなり楽ちんになりました。
一時期は「このままフェイドアウトなの?」と思うほどChrome OSのアップデートで一般ユーザー向けの嬉しい機能追加があまりない時期もありましたが、ここのところどんどん便利になっていて、消化不良なほどです。
CM3を買って2カ月。コロナ禍でまだカフェで仕事はしてみていませんが、旅行のお供や家の中でのノマド利用で活躍してくれています。これまで家の中でもPixel 5で記事を読んだりしていましたが、字が小さいのがだんだんつらくなってきているので、ソファで記事を読むときはもっぱらCM3になりました。個人的にはスタンドカバーより360度フリップタイプの方が好きなので、1キロを切るフリップタイプの新モデルが出たら、また買い換えるかも。何しろChromebookはスマートフォンより安いので。
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