Microsoftは6月24日(現地時間)、次期OS「Windows 11」を発表した。Windows 11 Insider Previewの公開も始まっており、筆者の周りにはPC系ライターも多いので、すでにインストール祭り状態である。
筆者は現在、執筆をMacで行っており、Windows環境はびっくりするほどプアである。クラウド時代の昨今、Macだから、Windowsだからという差はそんなにないのだが、時折レビュー製品でWindows版しか設定アプリがないものがあったり、Macで読めないHDDに動画素材が入ってたりということがたまにある。
そんなときのために、2020年9月にドンキの激安ノートこと「MUGAストイックPC3」を購入していた。CPUにCeleron N3350(Apollo Lake)、メモリ4GB、ストレージ64GBで、1万9800円である。
いや、購入直後はそこそこ普通に動いていたのである。だが度重なるWindows Updateや常駐アプリが増えるにつれ、メモリの少なさから頻繁にスワップが発生し、加えてストレージが低速ということもあってパフォーマンスがどんどん落ちていった。
まあ3カ月に1度使うかどうかなのでそのまま放置していたのだが、Windows 11が出るということで、アップデート可能かチェックできるアプリを試してみた。低スペックマシンなので無理なことは分かっていたのだが、一応話のネタとして、である。
純正判定アプリでは動かない理由が不明なので、GitHubで公開されている「WhyNotWin11」でテストしてみたところ、多くの人が引っ掛かる「UEFI」や「TPM」は意外にもクリアしている。
CPUの能力的が判定不明ではあるが、完全に引っ掛かったのがストレージ容量で、「えっ、そこ?」という感じである。Windows 11の動作条件としては、ストレージ64GB以上ということになってるが、ご承知のようにストレージ容量はカタログ値と実効値で異なる。そのへんがアウト、ということだろう。
現状のWindows 10環境でも、購入直後では40GBぐらい空いていたが、アップデートやら追加アプリやら入れていったらいつの間にか残り10GBもなく、大きなアップデートが来たらアウト、みたいな状態になっている。これはWindows 11になっても同じことだろう。
年末に正式にWindows 11がリリースされたら、面白いPCもいろいろ出てくるだろうから、必要であればそのときに新しいPCを購入すれば良い。問題は地層のようにアップデートが積み重なって、死んではいないが生きているとも言い難い非力Windows 10マシンをこのまま保持する意味があるのか、という話になる。
そんな折、興味深いニュースを見つけた。
なるほど。古いマシンにChrome OSを入れて再利用、というわけである。Chrome OSなら軽いし、うちの非力PCも、そういう方向はアリなのではないか。というわけで試してみた。
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