Chrome OSはChromebookとして設計されたマシン専用のOSであり、個別に取り出してそこらへんのPCにインストールできるようなものではない。汎用PCにインストールできるのは、Chrome OSのオープンソース版として公開されているChromium OSから派生した、「CloudReady」だ。Home、Education、Enterpriseにエディションが分かれているが、個人用途であればHome版は無料で利用できる。
すでにインストールされているWindows 10はそのまま消してしまうとライセンスがもったいないので、念のために再インストールメディアを作っておき、加えてUSBメモリからWindows 10が起動できるようにしておいた。必要になったらUSBにぶっ刺してBIOSでブートドライブを変えれば、Windows 10が起動するわけである。
CloudReadyは、Windows上で動くインストーラを使っていったん起動可能なUSBメモリを作成し、そこから起動したのち、PCのローカルストレージに向かってもう一回インストールするという段取りになる。つまりインストールを2回やるので、今自分が何をどこまでやったのか分からなくならないように注意が必要だ。インストールの指南サイトはたくさんあるので、それらを参考にするといいだろう。
MUGAストイックPC3は割と標準的な構成なので、CloudReadyは問題なくインストールできた。グラフィックスやサウンド出力も問題ない。
Chromebookは7年ほど前、上の娘が小学生の頃に使わせていたことがあった。当時米国では教育用途に広く使われていたが、日本では一部のビジネスユーザーやホビーユーザーの間でちょこっと話題になった程度であった。しかしご承知のように、昨今では「GIGAスクール構想」においてChromebookを採用する学校もそれなりにあり、教育分野で急速に注目され始めている。
筆者もChrome OS(実際にはCloudReadyだが)を触るのは実に5年ぶりぐらいであるが、当時からするとかなり洗練されたように思う。シェルフの中央にツールのアイコンが並ぶあたり、Windows 11を先取りしている感がある。
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