ネット上の“ワクチンデマ”、「ファクトチェック記事」「大臣のツイート」の打ち消し効果は? 専門家が調査(1/2 ページ)
国による新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、「ワクチンを打つと不妊になる」「ワクチンにマイクロチップが埋め込まれている」といったデマも、SNSやネットニュースなどで広まっている。
こういった状況を受け、一部のメディアや国はデマの打ち消しに取り組んでいる。例えばバイラルメディアのBuzzfeed Japanは4月15日、「菅義偉総理大臣が打ったワクチンは偽物」という言説に対するファクトチェック記事を公開。河野太郎ワクチン担当相は6月24日、デマを否定する内容の自身のブログ記事をTwitterでシェアした。
SNSのデータ分析などを手掛ける国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一准教授によれば、こういったファクトチェック記事などは実際に「SNS上の言論を塗り替え、デマが真実でないと周知する効果がある」という。
これらの行動は具体的に、デマの打ち消しにどの程度の効果があるのか。ヤフーなどのネット企業で構成される社団法人、セーファーインターネット協会が7月15日に開催した「ワクチンデマ対策シンポジウム」で、山口准教授が調査結果を明らかにした。
ファクトチェック記事は効果あり、9割がデマ支持の状況を逆転
山口准教授の調査によれば、ファクトチェック記事は「(デマに言及する人の)9割以上がデマを肯定していても、ファクトチェックによって(評価が)逆転する可能性がある」という。
例えば「菅総理大臣が接種したワクチンは偽物」というTwitter上のデマでは、3月16日時点でこの話題に言及する投稿は499件あり、このうち474件(全体の94.99%)がデマを支持する内容だった。
しかし、Buzzfeed Japanが4月15日にデマを否定するファクトチェック記事を投稿すると、デマに対する評価が逆転。同日、菅総理大臣が接種したワクチンに関する投稿は4810件あったが、このうち4800件(全体の99.79%)がファクトチェック記事の内容を支持するものだったという。
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