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ホールケーキのサブスクサービス? コンビニスイーツも手掛ける製菓企業が狙うコロナ禍のニーズ食いしん坊ライター&編集が行く! フードテックの世界(3/4 ページ)

» 2021年08月02日 16時33分 公開
[武者良太ITmedia]

ケーキ+αのスイーツサブスクに

 コロナ禍となって、フレシュールがEコマースを始めたことも関係している。

 「当社はもともとOEMやベンダー事業が中心でした。コロナ禍以降はお客さまの利益が非常に厳しくなるだろうという予想もあり、実際にお客さまからの受注がなくなっていく中で、自分たちで売るところを開拓していかないとならないと考えて、2021年に楽天市場に出店しました。もともと当社のオリジナル商品を作っていきたいという思いもあり、チョコレートと隠し味に八丁味噌やみりんを使った『ショコりゃあて』(ガトーショコラ)を販売してきました」(営業開発部 織部光貴さん)

photo 織部光貴さん(営業開発部)

 ショコりゃあてに続く、新たな商品となるのが「食べれる教科書」だ。初回は2200円、2カ月目以降は3400円で、4人分にぴったりなサイズのホールケーキが2種類と、デコレーションケーキの作り方を学べるレシピ本が送られてくる。いつでもやめることができるが、1年間レシピを実践し、その成果の写真をフレシュールにメールし続ければ卒業証書と、フレシュール楽天市場店で使えるスイーツ無料券が贈呈されるという。

photo 1年間レシピをクリアしたら卒業証書とスイーツ無料券がもらえる

 「食べ物だけの定期購入はあるけれども、付属品のあるサブスクリプションはあまりなかったんですよね。家族との時間が増えたことで、何をしたらいいか迷ったりストレスを抱えてしまうお客さまが少なからずいらっしゃったと考えました。おうち時間を使って、デコレーションケーキの知識と技術を学んでいける商品です。お子さまやご友人とレシピを見ながらスイーツを作っていただくことで、食育にもつながるのではないかなと考えました」(織部さん)

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