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ホールケーキのサブスクサービス? コンビニスイーツも手掛ける製菓企業が狙うコロナ禍のニーズ食いしん坊ライター&編集が行く! フードテックの世界(1/4 ページ)

» 2021年08月02日 16時33分 公開
[武者良太ITmedia]

 1日7万個ものスイーツを作る、知られざる菓子メーカーが、コロナ禍に開発した新商品とは。


 近年のコンビニスイーツのクオリティーには目をみはる。ケーキ専門店さながらの味を200円からという低価格で提供していることにも驚く。

 そんなコンビニスイーツの開発およびOEM生産受託をしている企業の一つが、岐阜県関市のフレシュール(岐阜県関市)だ。公式サイトを見ると、大手コンビニチェーンのスイーツ棚で何度も見たことのあるプレミアムなロールケーキの写真がある。

photo フレシュール公式サイト

 親会社は1932年創業の清田産業。業務用食品原材料の輸入・研究・開発や、食品原材料・食品添加物の販売、外食産業向けメニュー開発サポートを行ってきた企業の菓子部門として2004年に独立した。

 フレシュールは前述したコンビニスイーツの生産のほかに、テーマパークやコーヒーチェーンで販売される商品など外食産業向けのスイーツ開発・生産も手掛けている。1年の間に開発する新商品は約150種。1日7万個ものスイーツを作ってきた。味のクオリティーを高めながら、量産・冷蔵・冷凍技術を磨いてきたスイーツスペシャリストだ。

 彼らは新たに、冷凍ケーキセットの定期購入販売に乗り出した。その名前は「食べれる教科書」。スイーツの気配を感じさせないネーミングにおや? と首をかしげたくなるが、実はケーキが作れるようになるための教科書(レシピ本)が付属するセットだという。

photo 食べれる教科書
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