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「シャワーが水」「近所が大騒ぎ」──新宿区と文京区の一部で都市ガス止まる 6500戸余に影響

» 2021年08月23日 19時35分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 東京ガスは8月23日、新宿区と文京区の一部で21日夕方から都市ガスの供給に支障が出ている件で一部地域の復旧など状況を説明した。Twitterでは21日の夕方から「シャワーが水」「近所が大騒ぎ」といった投稿が相次いでいた。

復旧作業の様子(画像は東京ガスの公式Twitterより)

 21日の午後4時過ぎに利用者からの連絡で判明した。新宿区の山吹町、早稲田鶴巻町、水道町、榎町、天神町、改代町と文京区の関口1丁目のそれぞれ一部で都市ガスの供給が止まり計6562戸に影響が出た。東京ガスは「これだけの規模で支障が出たのは初めて」としている。

都市ガスの供給が止まった地域と戸数

 直接の原因はガス管の中に水や土砂が流入したこと。水道局と協力して21日午後8時過ぎに漏水箇所のバルブを閉め、午後9時過ぎに公式サイトとTwitterで一報を発信した。

 Twitterでは「インフラ止まって近所も大騒ぎ」「こんなこともあるんですね」といった利用者の驚きの声に加え、夜を徹して行われる復旧作業をねぎらう声が多く見られた。

 一方で21日は夕食や入浴の時間と重なった利用者も多く「住民への告知はもっと早くお願いします」という意見も。東京ガスは「今回は状況を確認するのに時間がかかった。できるだけ早くお伝えする」と話している。

 22日には新宿区の一部地域でガス管内の圧力が正常に戻り、作業員が約200戸を個別に訪問してガスの開栓作業を始めた。ガスは安全を確認しないと供給できないため、東京ガスは不在票を受け取った場合は電話などで連絡してほしいと呼びかけている。

 一方で水や土砂が流入した具体的な箇所や流入した原因については23日現在も「調査中」だ。情報は東京ガスのWebサイトで公表する他、Twitterの公式アカウントでは調査や復旧作業の状況を含め、随時情報を発信していく。

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