この記事は、Yahoo!ニュース個人に9月1日に掲載されたメルカリ「酸素缶」出品禁止 高額転売続出していた ペットの療法食も禁止にに、編集を加えて転載したものです。
メルカリは9月1日、出品禁止商品に「酸素缶」と「家庭用の血中酸素飽和度測定器」(パルスオキシメーター)、「家庭用の酸素濃縮器」「犬猫療法食」を2日から加えると発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う措置としている。
これらは需要が増えるとともに、メルカリなどフリマやオークションサイトなどで高額転売も急増し、「本当に必要な人に渡らない」などとSNSやメディアで批判されていた。
酸素缶は、スポーツ後の疲労時や登山の際などに、酸素を補給するスプレー式の製品。
コロナウイルス拡大に伴う医療ひっ迫への不安などから購入希望者が増えており、ドラックストアなどの店舗でも品薄だと報じられている。メルカリでは定価を大幅に上回る価格で大量に転売されており、8月下旬ごろからSNSやメディアで批判されていた。
血中の酸素飽和度を測るパルスオキシメーターの出品も、コロナ禍以降ニーズが高まっており、高額転売や買い占めがたびたび問題になっていた。
メルカリは医療用の商品の出品は以前から禁止していたが、新たに、家庭用として市販されている商品も禁止した。空気を取り込んで窒素を取り除き、高濃度の酸素入り空気を作り出す「酸素濃縮器」も同様だ。
さらに、病気の犬や猫に食べさせる「犬猫療法食」の出品も禁止した。コロナ禍で商品の流通が不安定になる中、転売目的の買い占めが起きているとし、「フリマアプリやネットオークションなどでの転売禁止」を求める署名活動が7月末にChange.orgでスタート。約1カ月で2万5000以上の賛同を集めていた。
メルカリはこれまでにも、買い占めや高額転売が横行している商品ジャンルについて、随時、転売を禁止してきた。ただ、メディアなどに批判された後に出品を禁止するケースがほとんどで、対応は後手に回っている。
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