衛星データの解析を手掛けるベンチャー企業のSolafuneと日本マイクロソフトは9月14日、衛星画像の高解像度化技術の精度を競う開発コンテストを始めた。Solafuneは、このコンテストを通じて衛星画像のビジネス実用化を目指す。
同社は、衛星画像をビジネスに活用するには解像度の低さが課題だと指摘。しかし、高解像度のものは価格が高く、実用化の障壁になっているという。Solafuneの上地練CEOは「コンテスト形式にすることで、課題解決のための知見を広く集めたい」と話した。
衛星画像の解像度は一般的に、地上の物体をどれくらいの大きさまで見分けられるかをメートル単位で表す。このコンテストでは、1mほどの大きさの物体を見分けられるレべルから、25cm程度のものを判別できるレベルまでの高解像度化を目指す。
参加者はSolafuneが提供する画像データセットを基に、自身で機械学習モデルなどの高解像度化技術を開発し、それから作成した評価用画像を提出する。運営チームは高解像度の元画像と、提出された画像の類似性をスコア化し、ランキング形式で評価する。
参加は個人とチームどちらでも可能。コンテストの優勝者には賞金5000ドル(約50万円)を支払う。応募は12月23日まで。
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