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「iPhone 13/mini/Pro/Pro Max」は何が変わった? iPhone 12シリーズとの比較まとめ(1/3 ページ)

» 2021年09月15日 10時57分 公開
[山川晶之ITmedia]

 米Appleが9月14日(米国時間)に開催したスペシャルイベントで発表された、「iPhone 13」シリーズ。今回は先代のiPhone 12シリーズを踏襲し「iPhone 13/miniPro/Pro Max」の4機種が登場した。従来モデルと比べながら、新機能や注目ポイントを紹介する。

(左から)「iPhone 13」「iPhone 13 mini」「iPhone 13 Pro Max」「iPhone 13 Pro」

ほぼ同じ? iPhone 13/miniとiPhone 12/miniの違いは

 6.1インチの有機ELディスプレイを搭載し、前作の「iPhone 11」以上にスタンダードモデルとしてのポジションを獲得した「iPhone 12」だが、iPhone 13では上位モデルの機能を取り入れるなど、スペックが強化された。ブラック、ホワイト、グリーン、ブルー、(PRODUCT)REDの5色だったカラーは、ピンク、ブルー、ミッドナイト、スターライト、(PRODUCT)REDに置き換わった。

「iPhone 13」「iPhone 13 mini」は5色展開

カメラハードは進化も大きな変化はなし 13シリーズ全体で動画撮影強化

 カメラは、広角1200万画素、超広角1200万画素のデュアルカメラ仕様と、大きなスペック差は見られないが、広角カメラはピクセルサイズが大きくなり、これまでに比べ47%多く光を取り込めるようになった他、「iPhone 12 Pro Max」で初めて採用されたセンサーシフト式の手ブレ補正がiPhone 13にも搭載された。

 映画のような動画撮影を実現する「シネマティックモード」も搭載。被写体を捕捉し続けることで正確なオートフォーカスが可能な他、被写体が顔を背けると、その先にある被写体にピントを移動する。内部では深度マップを作成しており、単焦点レンズで撮影したような被写体の背景ボケを動画に加えられる。撮影後にピントの位置やボケの量を調整することも可能だ。ただし記録できるのはフルHD/30fpsの動画に限定される。

 カメラ以外では、最新SoCの「A15 Bionic」を搭載。バッテリーもiPhone 12より2.5時間長持ちになった。ディスプレイはサイズ、解像度ともに同じだが、輝度が28%向上。HDRコンテンツの再生では1200ニトまでアップするという。ストレージサイズも64GBを撤廃。512GBを新たに追加し、128GB、256GB、512GBの3種類を用意する。

 5.4インチのiPhone 13 miniも同じ傾向で、縦横のサイズやデザインは12 miniを踏襲する。カメラ性能はiPhone 13と同等のため、13 miniでもピクセルピッチが広がったイメージセンサーに、センサーシフト式の手ブレ補正を搭載。シネマティックモードも利用できる。こちらもバッテリーを強化した。

コロナ禍でもFace ID続投

 順当にスペックアップしているiPhone 13/miniだが、12/miniと変わらない部分もある。コロナ禍で「Touch ID」の復活を願う声は多いが、生体認証は引き続き「Face ID」を採用。iPhone 12 Pro/Pro Maxで採用された測距センサー「LiDAR」もiPhone 13には降りてこなかった。

 どちらも無接点充電の「MagSafe」に対応し、インタフェースはLightning。デザインも12シリーズを踏襲して大きく変わらないため、シネマティックモードに関心がない場合は積極的にiPhone 12から乗り換える要素が薄くなる。また、iPhone 13は11g増の173g、iPhone 13 miniは7g増の140gと若干重く、両モデルとも0.25mm厚みが増してしまっている。

「iPhone 13 mini」と「iPhone 12 mini」、「iPhone 13」と「iPhone 12」を比較

 コロナ禍に入り深刻さを増しているのが半導体不足。影響の大きさから値上げが予想されていたiPhone 13シリーズだが、意外にもiPhone 13/miniの価格はほぼ横ばいとなっている。

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