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ゴキブリの頑丈さとスピード、チーターの俊敏さを兼ね備えた昆虫ロボットInnovative Tech(2/2 ページ)

» 2021年09月16日 08時00分 公開
[山下裕毅ITmedia]
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 ロボットの俊敏性を実証するために、レゴブロックの複雑な迷路を進む実験を行ったところ、迷路の中で長さ120cmの経路を5.6秒以内で通過した。

 小型のガスセンサー(180mg)を搭載し、エタノールの漏れを検知するミッションにも成功した。

 頑丈さの実験では、地上50cmからロボットの200倍重い箱を落とる検証を行った結果、押しつぶされず動きを再開させた。

photo 重たい箱が落下して押しつぶされても故障せずに動きを再開する(A)高さ2.4mmの障害物を登ることに成功(B)5.6秒で複雑な迷路をクリア(C)漏出検知ミッション用のガスセンサーを搭載したプロトタイプロボットが、ガス漏れの場所へ最短ルートで進む様子(D)

 静電式足裏パッドを搭載するアイデアにより高い移動速度と旋回能力を両立し、素早い動きと軌道操作を実現した。小型で小回りができ頑丈なロボットは、捜索・救助活動や、ガス漏れなどの危険な状況を調査するのに最適といえるだろう。

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