福岡ソフトバンクホークスは9月16日、人型ロボット「Pepper」を100体使った“ロボット応援団”が「最大のロボット応援団」としてギネス世界記録に認定されたと発表した。新型コロナで入場制限がかかった試合を盛り上げるため、パ・リーグ公式戦開幕日の3月26日に100体のPepperで選手を応援した。
16日の認定式では、英国のバンド「Queen」の曲に合わせてPepperがダンスを披露。「We Will Rock You」の出だしに合わせて腕を振り上げ、マイクを持って「We Are The Champions」を熱唱しているようなパフォーマンスを披露した。
ロボット応援団は、新型コロナの影響で無観客試合や入場人数に制限がある中での「野球観戦の新たな応援スタイル」として企画。2020年6月16日に5体のPepperでスタート。その後、米Boston Dynamicsの犬型ロボット「Spot」を投入したりPepperの数を増やしたりした。
Pepperの販売元であるソフトバンクロボティクスの蓮実一隆CEOは「100体を同期させるのは多くの苦労もあった」としながらも、「人々を引きつけ、ハッピーにする、Pepper最大の得意技を発揮できて大変うれしい」とコメントした。
ギネス認定を記念して、福岡PayPayドームの試合で「ホークス選手のホームランがPepperにぶち当たったら、抽選で1人の自宅にPepperが1年間居座るキャンペーン」を実施。ホークス公式Twitterアカウントをフォローし、達成した際の投稿をリツイートした人が対象。20年8月15日にはウラディミール・バレンティン選手の打球がPepperに直撃している。
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