実際に一通り回ってみると、幕張メッセで開催していたときと比べて人が少なく(表示人数が制限されているため)、展示されている3Dモデルや映像などをじっくり見ることができた。記者は「Oculus Quest2」を使って参加したため、画面越しに眺めるわけでもなく、リアルではないものの“会場”に参加した感触はあった。
一方、これまでゲーム媒体のライターや、一般来場者としても東京ゲームショウに参加したことのある記者としては、リアル会場に比べ実際にゲームを遊べる機会が少ないことにはどうしても不満を感じた。動画や3Dモデル、VRコンテンツの体験版といった展示でゲームの雰囲気を感じることはできたものの、最新ゲームを自分の手で遊べないのはやはり物足りない。
とはいえ現実では不可能な展示を、混雑を気にせず確認できるのは大きい。VR会場がコロナ禍の収束後にも提供されるかは定かではないが、“お祭り感”を楽しみ、展示されているゲームに興味を向ける場所としては十分な役割を果たしているのではないか。
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