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起きてすぐ頭がさえる目覚まし、ダイキンと京セラが開発 「ふわっふわっと優しく頬をなでられる感触」CEATEC 2021 ONLINE

» 2021年10月13日 16時06分 公開
[ITmedia]

 ダイキン工業と京セラは10月13日、光と空気の刺激で人を優しく起こす「パフォーマンス向上起床システム」の効果を確認したと発表した。一般の目覚まし時計に比べ、起床時の快適さや起床後の脳の活性度に差が出たという。

「パフォーマンス向上起床システム」のイメージ

 起床時間になると天井に設置した目覚ましが自然光に近い光を発し、サーモセンサーで人の顔を検出して追尾しながら渦輪(うずわ)と呼ばれる環状の空気を送り出す。一定のリズムで顔にあたる渦輪は「ふわっふわっと優しく頬をなでられる感触を生み出す」。

 ダイキン工業が持つ渦輪制御技術と京セラの紫色LEDやRGB蛍光体調合技術を用いるLED照明を組み合わせた。優しい刺激のリズムと生体に優しい光で快適な目覚めが期待できるとして、両社は2020年9月から共同研究を進めている。

 効果検証は東北大学の加齢医学研究所と共同で行った。学生20人が起床システムを使い、起床後に前頭葉の脳血流量の変化を調べたところ、酸素化ヘモグロビンの変化量に差が出たという。認知機能テストでも処理速度や注意機能で統計的に有意な差を確認したとしている。

 両社は今後、市場のニーズを見ながらパフォーマンス向上起床システムの実用化を検討する。試作機は10月19日に開幕する「CEATEC 2021 ONLINE」の京セラブースで参考展示する。

比較試験の結果

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