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» 2021年10月22日 12時09分 公開

「α7 IV」は動画と静止画を等価に扱えるハイブリッドなカメラだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/3 ページ)

海外で「α7 IV」がとうとう発表されたのである。しかしこれが「α7 III」の後継機か? といわれると考えてしまう。現時点でソニーが考えるベーシックなα7を作った、という方がしっくりくる。

[荻窪圭,ITmedia]

 ソニーの主力モデルといえば無印の「α7」。α7と高画素版の「α7R」が同時に出て、平行して進化していくかと思いきや、2代目はα7が先、3代目と4代目はα7Rが先だった。

 α7Rが新しくなってるのに主力モデルのα7がそのままってことはあり得ないだろ、前モデルが出てからもう3年立ってるぞ、今年中に出るに違いない。

 まあ、そんな感じでみんなが待っていた「α7 IV」がとうとう発表されたのである。

海外で発表されたα7 IV

 残念ながら日本での発売は未定。公式には「日本国内でも発売を検討しております」というなんとも微妙な表現だけれども、折からの半導体不足などで世界同時発売は難しいのかもしれないし、他の理由があるのかもしれないが、まあ日本で発売しないことはあり得ないだろうから、いずれ発表はあるだろう。

ソニーは国内発売について「発売を検討しております」という告知を出した

α7IVは新世代のベーシックモデルだった

 ともあれ、α7 IVがようやく発表されたのである。

 これはα7 IIIの後継機か? といわれると考えてしまう。

 たぶん違う。

 α7 IIIの後継機というより、現時点でソニーが考えるベーシックなα7を作った、という方がしっくりくる。α7とはその時点でソニーが考えるベーシックなミラーレス一眼である、と定義し直したらいいのかもしれない。

 だからα7からα7 IIIまでの系譜と比べると2420万画素が3300万画素になったとか、ボディ内手ブレ補正が5.0段から5.5段に強化されたとか、EVFが約246万ピクセルから369万ピクセルに増えた(EVFのクオリティはα7 IIIの欠点といってよかったのでこれは待たれていた)そういう基本性能の進化はあるけれども、それ以上に大きな違いを見てとれるのだ。

イメージセンサーは新開発の約3300万画素の裏面照射型CMOSセンサーにリニューアル

 ちょっと列挙してみよう。

 まずモニターが「バリアングル式」になった。「α7S III」「α7C」、そしてVLOGCAMの「ZV-E10」と同じで、動画での用途を念頭に置いた機種で採用している。

α7 IVはαS IIIやα7Cと同様、バリアングルモニターになった。

 独立した露出補正ダイヤルがなくなり、カスタマイズ可能になった。これで全部で3つのカスタマイズ可能な電子ダイヤルが用意されたのだ。

右肩のダイヤルが露出補正専用からカスタマイズ可能に。これは好みが分かれるところだが操作系の自由度はぐんと上がった

 静止画・動画・S&Q(スロー&クイック)の切替ダイヤルが装備され、レバー1つで操作できるようになった(そして撮影モードダイヤルに動画のポジションがなくなった)。これはVLOGCAMのZV-E10と同じコンセプトだ。

撮影モードダイヤルの下に静止画/動画/S&Qのダイヤルが付いた

 それにより、静止画時と動画時でメニューの内容やボタンのカスタマイズも変更でき、それぞれ適した操作系を実現できた。

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