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小型ラズパイに「Raspberry Pi Zero 2 W」追加 マルチスレッド性能5倍 2200円

» 2021年10月29日 11時40分 公開
[ITmedia]

 英Raspberry Pi財団は10月28日(英国時間)、小型コンピュータ「Raspberry Pi Zero 2 W」を発表した。旧モデル(Zero)に比べマルチスレッド性能が5倍に上がり、無線接続では電力消費の少ないBluetooth Low Energyに対応したという。日本ではスイッチサイエンスが取り扱う予定。価格は2200円。

小型コンピュータ「Raspberry Pi Zero 2 W」

 サイズは旧モデルとほぼ同じ。各種ポートも同様で引き続きMicro USBを採用。ケースなど公式の各種アクセサリーと完全な互換性があるという。プロセッサは1GHzの4コアArm Cortex-A53で、メモリは512MB。旧モデルからシングルスレッド性能でも40%向上したとしている。無線接続はBluetoothの他、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)にも対応する。

 少なくとも2028年1月まで製品を供給予定であると明かしている。英国では発売済みだが、日本では工事設計認証をまだ取得できていないため、取得後に発売するとしている。

基板の俯瞰写真
Raspberry Pi Zero 2 Wの利用シーン

 Zeroの初代は2015年に“5ドルのラズパイ”として登場。17年にはWi-FiとBluetoothに対応した「Zero W」を10ドルで発売。Zero 2 Wは米ドル換算で15ドルとなり、低価格帯とはいえ値上がりが続いている。21年10月には、半導体不足を理由に「Raspberry Pi 4」の2GBモデルを35ドルから45ドルに一時的に値上げするとも発表している。

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