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ヤフオク!、「モクズガニ」の出品で注意喚起 料理系YouTuberの炎上が一因か

» 2021年11月17日 12時06分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 ヤフーは11月16日、ネットオークションサービス「ヤフオク!」において、モクズガニ属の一部の種の出品が禁止されていることを改めて注意喚起した。料理動画などを投稿するYouTubeチャンネル「きまぐれクック」が10月に、中国から取り寄せた「チュウゴクモクズガニ」をヤフオク!で購入したと動画で明かし、違法行為ではないかと物議を醸していた。

お知らせの一部

 チュウゴクモクズガニは通称「上海ガニ」とも呼ばれ、外来生物法で特定外来生物に指定されている。特定外来生物は飼育や栽培などが禁止されており、輸入には営業許可が必要になる。そのため「ヤフオク!ガイドライン細則」でも、特定外来生物は出品禁止物として規定している。

 しかし、きまぐれクックは10月31日に「中国からまだ生きてる『アノ食材』が届いた。ヤバすぎる。」と題した動画を投稿。ヤフオク!で上海ガニを購入し、調理する様子を公開していた。これに対し、一部の視聴者から外来生物法に触れるのではと指摘の声が上がった。これを受けて、きまぐれクックは動画を削除。13日に謝罪動画を投稿している。

YouTubeチャンネル「きまぐれクック」

 特定外来生物に該当しないモクズガニ属には、「モクズガニ」と「オガサワラモクズガニ」があり、この2種はヤフオク!で出品可能。ヤフーは、これらの生きたモクズガニを出品する場合は、環境省が公表している資料を確認して、特定外来生物に該当する種ではないか確認し、商品説明に捕獲した場所を明記するようにユーザーに呼びかけている。

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