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これでプロ用じゃない、だと? キヤノン「EOS R3」の高性能と安定感荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

» 2021年11月21日 10時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 スマートコントローラーは「EOS-1DX Mark III」で採用されたインタフェースでAF-ONボタン兼用。この上で指をスライドさせるとタッチパッド的にAF枠を細かく動かせる。これが素晴らしい。

 スマートコントローラーでAF枠を動かしてそのまま押してAF-ONという親指AF式が非常に快適で、さらに被写体追尾がきっちり仕事してくれると、サーボAF+被写体追尾+スマートコントローラーで気持ちよく撮れたのである。

 これはスマートコントローラー+被写体追尾+サーボAF+高速連写で撮影した電車。ここまで寄ってもきっちり追従してくれていて気持ちいい。

かなり遠くからサーボAFで連写した列車。ここまで引きつけてもきっちりAFが追従し続けてる(70-200mm 200mm 1/250秒 F4 ISO200)

 ただ被写体追尾は被写体によって安定しないこともあるので、追尾のオンオフは使い分けたい。

 ISO感度はISO100からISO102400だが、拡張ISO感度でISO204800まで上げられる。

 いつものようにISO感度を上げながら撮影し、中央部を切り出してみた。ISO800からISO204800。ISO12800まではもう普通に使えるレベル。感度を上げていくと色味がじゃっかん落ちていくが、ディテールにこだわらないシーンならISO51200まではいけそうだ。

左上がISO800。そこから右にISO感度を上げていき、一番右したがISO204800となっている

 こちらは室内でISO10000で撮影した黒猫。動物瞳AFで連写した中の1枚だが、ISO10000まで上がっても問題なく使える画質だ。

こちらへ歩いてきたうちの黒猫を動物瞳AFで追ってみた。シャッタースピード優先で1/320秒にしたのでISO10000まで上がったがこのレベルなら余裕で使える(24-70mm 70mm 1/320秒 F2.8 ISO10000)
夜の名古屋駅前。70mmでF11まで絞って手持ち撮影。0.8秒でもぶれないのはすごい(24-70mm 70mm 0.8秒 F11 ISO800)

 手ブレ補正はボディ内とレンズの協調補正で最大8段。これは実に優秀だ。

 70mmの0.8秒できっちり止まっている。

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