とはいえ、Fold 3の利点と欠点もだいぶ見えてきた。
利点はコンパクト「にもなる」ことなのだが、欠点は「開いたときの縦横比が半端」なことだ。
Fold 3のアスペクト比は約12.5:10で、正方形よりちょっと縦に長い。これは折りたたみ、細長いディスプレイを持つスマホとして使うことを考えてなのだが、結果として、縦に持ったままだと「左右分割」では妙に縦長になる。
それはそれでいいという考え方もあるだろうが、本当は「本を見開きで持った時」のイメージに近い方がありがたい。そう使うためには「横に持つ」感じになり、今度は折りたたみ方向とページの「見開き方向」が合わない。
2つ折りの「見開き的」イメージではなく、シンプルに「広い画面」として使った方がいい……という結論に達する。片側の画面を縦でなく横に伸ばし、「白銀比(1:1.414……)を真ん中で折りたたんだ形」に近づけてほしいと思ってしまった。それは、自分が「細長くして耳に当てて電話する」ことを求めていないからでもある。
この辺は、画面分割の方法がまだ面倒くさいことも関係している。正直なところ、画面分割はそこまで使っていない。10インチを超えるような画面ならともかく、このサイズだと、今の操作感なら無理に分ける必要性を感じないからだ。
PC的に「複数のアプリを立ち上げ、データをコピペしながら作業する」なら画面分割は活用するのだろうが。サイズが一定以上でないと、そういう使い方は難しいようにも思う。同じことはiPad miniでも感じており、やはり人間の身体性=サイズによって道具の意味は変わるのだな、と改めて感じている。
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