身体性という意味で、Fold 3にはとても良い要素がある。それが「曲がる」ということだ。
ここまでの写真をよく見るとお分かりと思うが、筆者は画面を「ピン」と平くして使う機会が意外と少ない。真ん中で少し折って持つ方が、片手では圧倒的に持ちやすいからだ。長年文庫本で慣れたスタイルということもあるだろう。271gのFold 3は平均的な文庫本の倍くらい重いが、京極夏彦やダン・シモンズの文庫本を読むことを考えれば、軽いものだ。
縦の場合でも横の場合でも、ちょっと「くの字になる」方が手のひらの上で支えやすいし、机の上にも置きやすい。
実はこの要素こそ「折りたためる最大の魅力」だと思っている。
動画などを見る時にも、完全に平らにして画面を見やすいところまで持ち上げるのは大変だ。だからといって、上半分に動画を限定すると、前出の「縦横比がイマイチ」な問題から、動画の表示領域が小さくなりすぎる。
どうするかというと、ちょっと手前にわざと画面を傾け、そのまま全画面で使うわけだ。
すると、画面も大きいまま、のぞきこまなくても使える。
ゲームのリモートプレイやクラウドゲーミングに使っていたりするのだが、この「ちょい曲げて使う」のがとても見やすい。スマホを挟んで使うタイプのコントローラーと組み合わせると、操作感も非常に良い。
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