やってみて分かったのだが、走りながらだとiPhoneの小さな画面では、速度の数字を読み取るのがやっとで、トレーニングメニューから出される指示が分からない。その指示に合わせてトレッドミルの速度を変えなければならないのに、読み取れないから同じスピードで延々と走り続けることになり、トレーニングの意味を成さない。
そこで翌日、10.5インチiPad Proのセルラーモデルを「にゃんガルーパーカー2」の巨大ポケットに入れてジムに持っていき、ZwiftにつなげてPolar Stride Sensorを接続し、トレッドミルを動かした。今度は画面に出るチュートリアルがちゃんと読み取れる。「トレッドミルの速度を10.6km/時に上げろ」「速度を6.7km/時まで落として休め」といった指示に従いながら、パリ中心地、シャンゼリゼで最初の4.8kmのトレーニングコースを汗だくになりながら何とか走り終えた。
まとめると、Zwiftランニングに必要なものは、
という組み合わせになる。
シューズにセンサーを付ける以外にも、スマートトレッドミル、スマートシューズ、スマートウォッチなどで対応可能な製品があるようだが、導入のしやすさと価格においては、この組み合わせが現時点ではベストと言っていいだろう。
そんなわけで、有酸素運動をしながらバーチャルワールドに参加する方法が1つ、増えてしまった。
家に帰り、同じパリのシャンゼリゼルートを今度は自転車で走ってみた。横を走るZwiftランナーを見る目が確実に変わった。彼らはNPCではなく、ちゃんと自我を持ったプレイヤーなのだ。最近映画「フリー・ガイ」を見たせいだろうか。
今度は新設された不眠都市「ネオ京」を自分の脚で走ることもできる。メタバースをカロリー消費しながら走る楽しみが倍増した。
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