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Googleの“湯呑み型キーボード”に新バージョン 自作キーボードの標準的なマイコンボード「Pro Micro」採用

» 2021年12月23日 13時09分 公開
[井上輝一ITmedia]

 Google Japanが10月に公開した湯呑み型キーボード「Gboard 湯呑みバージョン」に、PCとの通信部品を変えた「Pro Microバージョン」が加わった。開発者の一人である同社の飯塚修平さんが、12月22日にGitHub上で設計図を公開した。

マイコンボード「Pro Micro」を搭載できる新バージョン(GitHub上の同リポジトリより引用)

 このキーボードは、湯呑みに並ぶ魚偏の漢字をキーに見立て、ロープロファイル(高さが低い)のメカニカルスイッチを円筒状に配置した自作キーボードの一種。

湯呑み型キーボード「Gboard 湯呑みバージョン」(公開当初の画像)

 完成品の販売はしておらず、設計図やファームウェアの無償公開にとどめている。公開当初は米Microchip(元は米Atmel)のマイコン「ATmega32U4」を基板上に直接はんだ付けする方式を取っていたが、はんだ付けの間隔が狭く、実装の難易度が高かった。

公開当初の、マイコンを基板上に直接はんだ付けする方式(GitHub上の同リポジトリより引用)

 Pro Microは、米SparkFun Electronicsのマイコンボード。ボード上にATmega32U4が実装済みで、基板とはピンヘッダのはんだ付けで接続するため、今回のバージョンは公開当初よりも実装難易度が下がったモデルといえる。Pro Microは互換品も多く出回るなど普及していることから、これを採用する自作キーボードは多い。

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