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キャッシュレスとスマートフォンの時代に向けた革小物 rethink「ニッチシリーズ」分かりにくいけれど面白いモノたち(4/5 ページ)

» 2022年01月04日 08時00分 公開
[納富廉邦ITmedia]

 私はキーホルダー代わりにrethinkの「Clipon Coin Holder」をずっと使っていたのだけど、ある意味そのバージョンアップ版ではないかと思った。この「Key Purse」なら、ポケットの中で鍵がジャラジャラいうこともないし、形だけでなく存在感も薄く、持ち歩いていてもポケットの形が崩れない。rethinkの製品は、どれも大体そうなのだが「見た目は普通で開くと変」という、その静かな佇まいも大きな魅力だと思うのだ。

photo rethink「Narrow Sleeve Rugato」7700円。写真の革がルガートのタイプは、外側がグレーのルガート革、内側が黒のベイビーカーフのパイカラータイプのみ。他に、プエブロタイプ(4950円)もあり、こちらは、他のプエブロ製品と同じ、4色展開
photo 「Narrow Sleeve」は、中が、スリーブ状のカードケースと、このように開く名刺スペースの2つに分かれている

 さらに、ニッチシリーズ、3つ目は「Narrow Sleeve」。1枚の革を3つ折りにして、名刺入れ部分とカードケース部分を分けたミニマムなカードケースなのだけど、これがまた、普通にカードケースにしか見えないし、実際、普通にカードケースなのに、これまでにない使い心地を実現しているから驚く。

 構造は簡単で、カードを数枚差し込むスリーブ部分と、L字型に空いている名刺入れ部分が1つにまとまっているというだけのもの。しかし、このL字型に開く名刺入れ部分の出し入れのしやすさが素晴らしいのだ。そして、カードケース部分は、「Less Wallet」に入りきれなかった、しかし持ち歩きたいものを入れる。これで両方合わせて8枚程度のカードが持ち歩ける。名刺は10枚程度収納可能。

 私は、この「Narrow Sleeve」を、外出先によって中を入れ替えて使っている。例えば、病院に行く際、診察カードと保険証、クレジットカードを出し入れする機会が多い。だからこの3つを名刺入れ部分に入れて、それを胸ポケットに入れておくのだ。これで、財布やスマホを取り出すことなく、スムーズに受付から支払いまでが行える。ショッピングモールでの買い物の際にも、必要なカードだけをまとめて入れておく。

photo ニッチシリーズを3つ重ねても、この程度のサイズ。キーケースはカバンに、財布はポケットに、カードケースは胸ポケットにといった感じで持ち歩くと、ストレスを全く感じない

 「『Less Wallet』、『Key Purse』、『Narrow Sleeve』は、それぞれがミニマムですが、相互補完するように作っています。3つ持っても、財布と名刺入れとキーケースを持ち歩くことを考えれば、とても省スペースですし、同時に使うというより、生活の中の小さな隙間をそれぞれが埋めて、さらにその隙間を別のニッチシリーズが補うという感じですね。この3つにスマホさえ持っていれば、ほとんどのシチュエーションに対応できます」と守川氏。

 ここ1カ月ほど、この3つを持ち歩いている私も、持っていることを忘れるくらい小さく軽く薄いのに、きちんとそれぞれの役目を果たしてくれることに感動すら覚える。

photo 例えば、「Less Wallet」は、こんなふうに縦にも横にも自立するので、机の上に置いておくのにも邪魔にならない

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