スポーツ動画配信サービス「DAZN」の値上げ発表を受け、これまでの料金で今後1年間視聴できる「DAZN年間視聴パス」の需要が高まっている。Jリーグ、プロ野球(NPB)、F1のリーグやチームが販売しているもので、応援を兼ねて購入する人が中心だったが、駆け込み需要も発生している様子だ。
年間視聴パスは、カードに書かれた専用コードを登録すると、決められた期間DAZNを視聴できるプリペイドカード。価格は1年一括払いで1万9250円(税込)で、値上げ前の料金10カ月分で最大13カ月視聴できる(新規ユーザー向けの無料期間含む)。年間パスの売上の一部はチームの強化費用などにあてられる。
金額としては値上げ前にDAZNの「年間プラン(一括払い)」に登録する場合と同じだが、年間視聴パスはチームごとにグッズ購入などに使えるポイントやプレゼントキャンペーンといった独自の特典を付けている。公式ファンクラブの入会などを条件にさらに安く販売するケースもあり、例えば千葉ロッテマリーンズは9カ月分の金額で販売していた(現在は売り切れ)。
年間視聴パスは通常、秋に発売し、リーグやチームの公式オンラインストアなどで販売する。年明けは在庫が潤沢といえず、値上げ前の駆け込み需要もあってか売り切れが相次いでいる。
例えば21日に宣伝ツイートを流していた浦和レッズは現在売り切れ。Jリーグの公式オンラインストアではリーグ共通年間視聴パスなどが軒並み売り切れで、東京ヴェルディなど6チームのみ「在庫あり」となっている(26日午前11時時点)。
DAZNは2月22日に価格改定を実施し、月額料金を1925円(以下、全て税込)から3000円に、年間プランを1万9250円から2万7000円に値上げする。なおNTTドコモが販売する「DAZN for docomo」は値上げの対象外とした。
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