ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

シャープ、テレビを復旧させるソフトウェア配布 「再起動を繰り返す」不具合で

» 2022年02月04日 16時47分 公開
[ITmedia]

 シャープは2月4日、4KテレビのAndroid 10メジャーアップデートの際に生じた再起動を繰り返す不具合で、訪問修理を待たずユーザーの手でテレビを復旧できるソフトウェアを公開した。2GB以上のUSBメモリを使用する。

シャープの告知

 アップデート前のバージョンに戻すソフトウェア。PCなどでダウンロードし、2GB以上のUSBメモリ(FAT32)に入れて使用する。

 作業手順は少し複雑。テレビの電源プラグを抜いた状態でUSBメモリを差し込み、電源ボタンを押したまま電源プラグを挿す。画面に「update」と進捗を示すプログレスバーが表示されたら電源ボタンから手を離す。アップデートの所要時間は約40分。

ダウンロードページにある作業手順。テレビの電源プラグを抜いた状態でUSBメモリーを差し込むなど少し複雑な手順になる

 更新作業が終わり「System software has been update successfully」(ソフトウェア更新成功)と表示されたら電源プラグを抜く。USBメモリを抜き、再度電源プラグを差し込むとテレビが起動するため、そのまま設定メニューからデータの初期化を行う。

 「USB-HDDの情報を残して初期化する」を選択すると録画データは残せる。ただしテレビの設定やGoogleアカウント、ダウンロードアプリなどは再度設定しなければならない。詳細な手順はダウンロードページに図版入りで記載している。

電話受付は土日も午後8時まで

 作業が難しい場合にはこれまで通り出張修理で対応する。シャープは現在、Webサイトのフォームと電話で修理の受け付けているが、利用者からの「つながりにくい」という声を受けて4日にコールセンターを拡充。今後は土日や祝日も含めて午後8時まで電話を受け付ける。

 シャープによると電話は2月1日をピークに減少傾向にあるという。今後、混雑は徐々に解消される見通し。

 不具合の原因については「ハードウェアの故障ではなく、通信ネットワークをはじめ、テレビの動作環境が要因となりアップデートソフトのダウンロード時もしくは実行時に何らかの障害が発生したものと見られる」。詳細は調査中としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.