米Appleは3月8日(米国時間)、デスクトップPC「Mac Studio」を発表した。CPUやGPUなどを統合したSoCには、同社製「M1 Max」を2基融合させた「M1 Ultra」を搭載する。価格は49万9800円から、SoCにM1 Maxを選んだ場合は24万9800円からで、3月18日に発売する。
M1 Ultraは、MacBook Proに搭載したSoCであるM1 Maxを2基融合させた「ウルトラフュージョンアーキテクチャ」を採用することで、20コアCPU、最大64コアGPU、32コアニューラルエンジンを実現。メモリは最大128GBで、メモリ帯域幅は800GB/s。
米AMDがMac Pro向けに2021年に発売したワークステーション向けグラフィックスカード「Radeon Pro W6900X」に比べても80%高速とした他、CPUとGPUがメモリを共有する「ユニファイドメモリアーキテクチャ」によりGPUのメモリ容量も最大128GBとなることから、Appleは「現在利用できる最もパワフルなワークステーション用グラフィックスカードでも48GB」として、他社のGPUよりメモリ容量が大きいことを強調した。CPUも、16コアのXeonを搭載するMac Proに比べ50%高速という。
Mac Studioは“強化版Mac mini”のような外観で、サイズは19.7(幅)×19.7(奥行き)×9.5(高さ)cm。背面にはThunderbolt 4ポート×4、10Gbpsイーサネットポート×1、USB-A×2、HDMI×1、ヘッドフォンジャック×1。前面にもUSB-C×2とSDXCポート×1を備えた。無線通信はWi-Fi 6とBluetooth 5に対応。最大消費電力は370W。
接続できるディスプレイ数は、最大で4台のPro Display XDRと1台の4Kディスプレイまで対応。約9000万ピクセルを同時に表示できるとする。
同時に、Mac StudioやMacBook Pro、MacBook Air、Mac miniなどとも利用できる27インチの5Kディスプレイ「Studio Display」を発表。ディスプレイながらSoC「A13 Bionic」を備え、1200万画素のフロントカメラでは被写体の人数に合わせて自動でフレームを調整する「センターフレーム」に対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR