米Appleは3月8日(米国時間)、iPhoneシリーズの新作エントリーモデル「iPhone SE」(第3世代)を発表した。18日発売で価格は5万7800円から。2020年以来2年ぶりのiPhone SE後継機だが、デザインに変更はない。旧iPhone SEと比べながら注目ポイントを紹介していく。
第3世代iPhone SE(以下、新SE)の画面は、4.7インチ(1334×750ピクセル、326ppi)のRetinaディスプレイ。輝度は625ニト。本体サイズは67.3(幅)×138.4(奥行き)×7.3(高さ)mm。これは第2世代iPhone SE(以下、旧SE)と全く同じ。唯一、重さだけが144gと4g軽くなった。
カメラの性能も旧SEと同様に、背面が有効1200万画素の広角カメラ(F1.8)、前面が有効700万画素(F2.2)のシングルカメラという構成。機能面もほとんど同じだが、一度に9枚の画像を撮影し、合成することで画質向上やノイズ低減を図る「Deep Fusion」機能などの追加もある。
Touch ID対応、MagSafeやFace IDへの非対応、Lightning端子なども旧SEと同様の構成になっている。
変わったのはプロセッサと通信機能だ。新SEはiPhone 13シリーズと同じ「A15 Bionic」プロセッサを搭載。新たに5G通信にも対応。ほとんどのスペックを据え置いたまま、処理性能の向上と5Gへの対応という、時代の変化に即した堅実な進化を遂げたモデルといえる。
進化に伴い、価格も約8000円値上げした。新SEの価格は64GBが5万7800円、128GBが6万3800円、256GBが7万6800円。第2世代は第1世代よりも値下げしていたが、今回は順当に価格が上がった。
Appleは製品発表の場でロシア・ウクライナ情勢については触れなかったが、同社は現在ロシアでの製品販売を停止している。
Apple公式サイトではほとんどの国で製品情報などが更新されているが、ロシアとウクライナ、旧ソビエト社会主義共和国連邦から独立したカザフスタン、ウズベキスタン、モルドバなどでは情報更新をしていない。
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