何を使って取材し、どう書き起こしているか 今の仕事環境をまとめてみた(3/4 ページ)
「AIノイズキャンセル」で取材録音は変わった
ある意味、3年前の仕事環境とまったく違っているのが「録音」「文字起こし」環境だろう。
以前はとにかく高音質で録音することが重要だった。英語の場合にはそれを「Otter」で文字化し、日本語は自分で書き起こす。だとすると、スマホで録音する必然性も薄かった。そのため2019年頃は、ソニーのPCMレコーダー「PCM-A10」を持ち歩くことが多かった。サブの録音機がスマホだ。
だが、コロナ禍になりビデオ会議が中心になると、録音の考え方も変わる。PC/Macの音を、そのままPC/Mac内で録音することが増えたからだ。
そして、同時に導入したAIノイズキャンセルソフト「Krisp」で、さらに環境が変わる。
以前にも記事化しているが、KrispはAIによって声以外のノイズを軽減し、クリアーな音での記録を実現するもの。タイプ音などをキレイに消してくれるので、録音の聴き直しが非常にやりやすくなった。
結果として、2020年6月くらいから、PC/Macの中の音はもちろん、外の音も、取材で録音する場合には「Krispを通してPC/Macで録音する」ことが増えた。「MacBook Proの出番が増えた」と先ほど説明したが、その理由はここにある。
では今後どうなるのか?
そこで出てきたのが、前回ご紹介した「Razer Seiren BT」である。これは簡単にいえば、「単体でAIノイズキャンセルの機能を持つBluetoothマイク」。ペアリングした機器で使えば、PC/MacであろうがスマホであろうがiPadであろうが、タイプ音やノイズのないクリーンな音で録音が可能になる。
今後もビデオ会議については、PC/MacでKrispを介して録音することに変わりはないと思う。
だが、リアルの取材については、Razer Seiren BTをマイクとして使い、iPad Proにペアリングして録音することが多くなる、と予想している。このセットが最も機動力が高く、通信も常にできる形だからだ。
どちらにしろ、スマホがサブの録音機であり続けることに変わりはない。
なお、録音データは2000年以降のもの全てが、OneDriveと自宅NASにミラーリング保存されている。容量はどのくらいかな、と思ったが、95GBくらいだった。全くたいしたことがない。死ぬまでこの仕事をしても、300GBには到達しそうにない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「お前たちのクラウドはわれわれのもの」 IDCFクラウドの管理画面に出た攻撃者のメッセージ 内容に運営元は
-
2
山中で遭難の16歳少年、登山計画に生成AI「Claude」利用 救助隊は「ルートの妄信」警鐘
-
3
JR東日本、「えきねっと」「ビューカード」などで漏えいか メルアドなど最大609万件 IDCFへの不正アクセスで【追記あり】
-
4
「コミューン」不正アクセスでLINEヤフー、Sansan、パナソニックでも会員情報漏えいの可能性
-
5
履歴書100通に1通「AIだけが読める文字」 20万件調査でわかった“就活ハック”の手口 米研究
-
6
SBI証券、Google・Appleパスキー乗っ取り被害「確認されていない」 注意喚起は他社事案
-
7
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
8
金融庁、本人確認の「ICチップ一本化」へ早期移行を要請 免許証画像の漏えい相次ぎ
-
9
ブックオフに不正アクセス、最大約643万件の個人情報流出 氏名、住所、ハッシュ化パスワードなど
-
10
ChatGPT、無料版を含む全ユーザーに「GPT-6」 回答内に“操作できる画面”を生成する「Intelligent UI」搭載
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR