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スマートグラス「Nreal Air」、実はこう使うと面白い 意外な最適解は?(3/4 ページ)

» 2022年04月27日 10時56分 公開
[西田宗千佳ITmedia]

HDMI接続は「できるが実用性に難あり」

 Nreal AirはUSB Type-C経由で電源とDisplayPortを使って接続する。そのため、接続可能な機器が限られる、というのが難点ではある。

 HDMIが使えればいいのだが、公式にはその方法が用意されていない。

 ではどうしようもないのか?

 そうでもない。変換器を使ってつなげば、表示できなくもないことは分かった。

photo HDMIをDisplayPortに変換する機器を繋げれば、XboxやPlayStationなどの家庭用ゲーム機もつながる。つながるのだが……

 ただ、個人的には「あまりお勧めしづらい」と感じた。

 変換アダプター用の電源を別に用意する必要があり、かなり大袈裟な仕組みになる割には、変換しても音声が流せない。音声はさらに別の方法でつなげるとなると、全体はもっともっと大げさなものになる。

 ポータブルでどこでも、ケーブル1本で使えるのがポイントなのに、大げさなシステムになってしまうのは本末転倒だろう。

 逆に言えば、他社が「HDMIに対応したスマートグラス型ディスプレイ」を作れば、より広いニーズに対応できる製品になる、ということでもある。

意外にも「iPadが最適」だった

 いろいろな機器をつなぎ、その感想を聞いてみて、意外なことが分かった。

 現状「ディスプレイとしてNreal Airを使う」場合、iPad(USB Type-C搭載モデル)が意外なほど向いている、ということだ。

 ポイントは「ディスプレイとしてのNreal Air」が、接続する機器との間でどのように扱われるのか、ということだ。

 通常はどの機器でも、表示しているメインのディスプレイから「映像をミラーリング」するために使われる。メインのディスプレイと同じものが、「同じアスペクト比」で表示される。PCやMacの場合、ディスプレイ設定を変えると「2つ目の追加ディスプレイ」になるのだが、それはちょっとここでは置いておく。

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