さてさて実際の支払いです。
店員の方が決済用iPhoneでTシャツの箱のバーコードを読み取り、金額が表示されると、iPhoneのディスプレイの上側の部分にコンタクトレスのマークが表示されました。
ここにコンタクトレス対応のクレジットカードを近づけたのですが、残念ながら反応しません。次に Apple PayはどうかとApple Watchを近づけてみたら反応はしたのですが、支払い処理でエラーが出てしまいました。
動作が不安定だというのはこういうことだったようです。最初に説明されていた通り、Tap to Pay on iPhoneでの支払いは諦め、リーダーを使った通常の決済方法に変更することになりました。残念ですが仕方ないですね。
私がまた残念そうな表情になっていたのかもしれません。対応してくれていた店員が別の店員に声をかけてくれて、別の端末でもう一度やってみようということになりました。新しい店員が決済用iPhoneから背面のリーダーを取り外してiPhone単体の状態にした後、言われるがままApple Watchをかざしてみたら、なんと今回はあっさり支払い完了! これが私の初めてのTap to Pay on iPhone決済となりました。
いろいろとありましたが、最終的にTap to Pay on iPhoneで支払うことができて大満足です。対応して頂いた店員の方に感謝。
後で振り返ってみると最初にTap to Pay on iPhoneを試した時には、決済用iPhoneの背面にリーダーが取り付けられたままだった気がします。2台目の端末のようにリーダーを取り外してiPhone単体の状態にしてから決済をすればうまくいったんじゃないか、と思ったりもしますが推測の域を出ません。
自社のAppleストアでテストを行って、ソフトウェアの品質改善だけでなく、店員の実オペレーション上の課題も洗い出しているような印象を受けました。ソフトウェア開発でよく耳にするドッグフーディングかもしれません。本格的な展開は今年後半になっているので、それまでには店舗での運用を含めて安定していることでしょう。
Tap to Pay on iPhoneが動作することは分かりました。次はStripe等の決済プラットフォームと決済端末アプリが最終的にどのように実装されてくるかに興味が湧いてきます。実際のペイメントのワークフローやエクスペリエンスはどうなるのでしょうか? 細かなことかもしれませんが、Appleのイメージ写真をよくみると金額が上下逆に表示されて、支払うユーザーに側から金額が見やすくなっているように見えます。こんな工夫が入ってくるかもしれませんね。
今回はApple ParkビジターセンターでTap to Pay on iPhoneを試した様子を紹介しました。Tap to Pay on iPhoneについてより詳しく知りたい方には次の記事をお勧めします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR