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Apple Silicon M2を外側から眺めてみて分かった、その性能の源泉とM3の可能性(1/3 ページ)

» 2022年06月07日 18時15分 公開
[大原雄介ITmedia]

 担当松尾氏より、いつものごとく「おつかれさまです。WWDC22でM1/M2のハイエンドが出たら、その解説記事をお願いできますか?」という依頼が飛んできたので、簡単にM2の詳細を眺めてみたい(分析、というほどには深くない)。

 WWDC22で公開された情報全体のまとめはこちらになるが、この中でM2についてのみここではもう少し眺めてみたい。

 Appleが今回M2に関して公開した情報はこちらにまとまっているが、

  • 製造プロセスは引き続きTSMC N5、トランジスタ数は200億個で、これはM1より25%多い(写真1)。
photo 写真1:ただしこのスライドで面積を比較すると、M2の面積は20.4%ほどしか大きくなっていない。
  • Unified MemoryはM1比で50%増しの帯域100GB/secで、容量は最大24GB(写真2)。
photo 写真2:メモリチップそのものはM1のLPDDR4xからLPDDR5になった
  • Performance コアはキャッシュを大型化。またEfficient Coreの性能を向上。これにより、Multi-Thread Performanceが18%向上(写真3)。
photo 写真3:10Wの消費電力枠の中で性能を18%向上した、とする

また10コアの競合製品と比較して、同じ15W枠だと1.9倍の性能(写真4)。

photo 写真4:ここでの比較はCore i7-1255Uだそうだ

12コアの競合製品と比較して、同じ性能なら1/4の消費電力(写真5)だとする。

photo 写真5:こちらはCore i7-1260Pとの比較。
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