リモートワークが増えて以来、ビデオ会議の重要性は増した。
Appleは、社会状況が変わった中で、いちはやくMacに搭載しているカメラとマイク、スピーカーの性能向上を図った。Macの最新モデルの多くには1080pで122度の視野角を持つカメラが搭載されている。このカメラは広い範囲を撮影し、そのうちの一部分の画像を使うことで「センターフレーム」という、まるでカメラマンがいて被撮影者を追っているかのような映像を実現している。
しかしながら、このシステムは広い画像を切り取るという性質上、少し解像度が下がる。より高性能なカメラを内蔵しようにも、ディスプレイ上部分のスペースには限りがある。
そこでAppleが目をつけたのが、iPhoneのカメラだ。
ご存じのように、iPhoneのカメラ性能は著しく向上している。特に、最上位モデルのiPhone 13 Proシリーズにおいては、望遠(正確には標準というべきかもしれないが)、広角、超広角の3種類のレンズが提供する画像に、A15 BionicチップがAIを利用した高度な補正を施す「コンピューテーショナル・フォトグラフィ」を利用して、高いクオリティの写真、動画を撮影することを可能としている。
この、iPhoneのカメラを、Macのカメラとして利用しようというのが「Continuity Camera」(連携カメラ)だ。この機能はWWDC22において、2022年秋に公開されるmacOS Venturaに搭載される予定になっていると発表された。ちなみに、連携するiPhoneもiOS 16にアップデートしておくことが必要とされる。
細かい仕様は不明だが、Macのディスプレイの上端にカメラを取り付けるアダプターはBelkinから販売される模様。iPhone側はMagSafeで取り付け、Mac側はディスプレイ上部リッドのフチに引っかける仕組みのようだ。
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