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iPhoneを利用して極上のカメラ性能をMacに提供する「Continuity Camera」とは何か(3/3 ページ)

» 2022年06月15日 16時30分 公開
[村上タクタITmedia]
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天釣りカメラ的視点を提供するデスクビュー機能

 もうひとつ興味深いのはデスクビュー機能。

 まるで、天井に俯瞰撮影用のカメラを備えているような画像が、Macに引っかけただけのiPhoneで撮影することができるというのだ。

photo iPhoneの超広角カメラを利用して、まるで俯瞰専用のカメラがあるような画角を実現する

 どういうリクツかというと、このように広角側のレンズで撮影している画像のうち、手元の部分のパースを補正して、俯瞰から撮影しているような画像を自分の顔の写真と一緒に表示してくれるのだ。YouTubeの料理や工作番組などで見たことがある絵柄だと思うが、あの映像がiPhoneをContinuity Cameraとして使うだけで実現可能なのだ。

 ちょっとPhotoshopの変形機能を使ってシミュレーションしてみたが、こういうことだ。

photo iPhone 13 Proの超広角レンズで撮った写真の顔の部分と、デスク上の部分を別々に利用する
photo デスク上の部分は、Aシリーズチップの強力なパワーを利用して補正し、あたかも天井から撮ったような映像として提供する

 ご覧のように、顔部分はそのまま切り出して(もしかしたら、超広角レンズからではなく、広角、もしくは望遠レンズの画像を切り出すのかもしれない)、デスク部分はパースを変形して上下を入れ替えて使用すると思われる。筆者は単純に台形補正を行ったが、実際にはAシリーズチップの能力を使って、もっと高度な補正を行うのだろう。

 しかし、Photoshopでシミュレーションして分かったのだが、カメラ位置がMacBook Proのディスプレイの上端ぐらいの高さだと、パースが強過ぎて補正が難しい。そう思って映像を見直すと、デスクビュー機能のデモはPro Display XDRの上に置いて連携させていると言ってる。デスク上の広い範囲を写すには、ノートパソコンの上ではなく、大型のディスプレイの上に装着する必要があるのかもしれない。

 登場が楽しみな機能の1つだ。

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