YKKA APが実施したシミュレーションによると、気温34.8度の日に一般的な2階建て住宅(平成25年省エネルギー基準準拠の住宅)で窓から入ってくる熱は全体の74%でした。「天井や屋根」が4%、「換気」6%、「外壁」12%なので、節電を考えると窓の断熱が重要だと分かります。
窓の断熱には二重サッシがかなり有効ですが、賃貸物件や分譲マンションでは勝手にサッシを交換できません。しかしより手軽なカーテンで光を遮るだけでも節電効果はあり。シャープによるとカーテンやブラインドで直射日光を防ぐと5%の節電効果が期待できるそうです。
最近は光を遮る遮光カーテンの他、ポリエステル繊維に金属酸化物を練り込むなどして赤外線を反射する「遮熱」カーテンなども登場しています。日本インテリア協会(NIF)の機能性表示マーク「遮熱」がある商品は遮熱率25%以上、遮光率99.4%以上の性能を持っています。
なおYKK APのシミュレーションでは、真冬(外気温2.6度)で窓から逃げていく熱は50%という結果でした。窓の断熱は夏だけでなく冬の節電にも有効です。
節電に関するテクノロジーとテクニックをデータを添えて紹介する連載。クイズ形式になったり、内容がアナログになったりもします。
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