一度のIDとパスワード認証だけで、複数のアプリケーションやサービスにログインできるようにするのがSSO(シングルサインオン)ツールだ。企業でのクラウドサービス導入が増えたことで、さまざまなサービスにログイン(サインオン)する機会が多くなり、パスワードの重要性は高まっている。しかし、サービスごとに強固なパスワードを設定しようとすると、パスワードを忘れたり、複数のパスワード管理に手間取ったりといった問題が起きる。こうした状況の改善に役立つのがSSOツールなのだ。では、ユーザー満足度の高いSSOツールはいったいどれだろうか? IT製品レビューサイト「ITreview」によると、1位は「GMOトラスト・ログイン」だった。以下、2位「okta」、3位「HENNGE One」と続いた。
GMOトラスト・ログインはGMOグローバルサイン社が提供するSSOツール。さまざまなサービスにサインオンするためのIDとパスワードを一元管理できるクラウド型ID管理システムだ。1つのIDとパスワード認証によって、複数のサービスにサインオンできる「シングルサインオン」をはじめとして、管理者がユーザーの追加や編集ができる「ユーザー管理」、ユーザーのサービス利用状況をリアルタイムで確認できる「ログ・レポート機能」などの基本機能が無料版でも利用できる。ワンタイムパスワードやクライアント認証、Active Directory連携も有料オプションとして用意する。累計導入6300社以上(2022年4月時点)としている。
ITreviewでのレビューの総合満足度は5点満点中4.1点で、特に「価格」の評価は4.6点と非常に高い。次いで「導入のしやすさ」が4.4点、「機能への満足度」「使いやすさ」「サポート品質」が4.2点と続いている。
ユーザーからは「価格が安く、機能についても他社と遜色なく十分利用できる範囲であり、総合的にコストパフォーマンスが非常に良い」「退職者のアカウントを削除する時も便利で、幽霊アカウントが存在しなくなった」「Web操作ガイドも理解しやすい」といった声が上がっている。
2位のoktaは、Okta社が提供するSSOツールだ。oktaは「Okta Identity Cloud」プラットフォームによって、クラウドかオンプレミスかを問わず、サービスをセキュアに利用できるようにする。多要素認証やワンタイムパスワード、クライアント認証、SMS認証、生体認証、アダプティブ認証(疑わしい振る舞いを検出し、不正アクセスを排除)など、多数の機能を基本機能として備えている。世界で1万社以上の顧客が利用しているという。
3位のHENNGE Oneは、HENNGE社によるSSOツールだ。さまざまなクラウドサービスに対してセキュアなアクセスとシングルサインオン(SSO)機能を提供するSaaS認証基盤(IDaaS)で、電子メールの誤送信対策や標的型攻撃対策など、メールセキュリティにも対応している。
本ランキングは、ITreviewの「SSO(シングルサインオン)」メインカテゴリーで10件以上のレビューを獲得しているサービスの中から、満足度順に編集部で集計した(2022年7月7日時点)。
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