水滴ストレス問題で、最近、とても助かっているのが、soilの「アンブレラスタンド シングル」(3080円)。これも、折り畳み傘案件なのだけど、要するに、折畳み傘用の珪藻土で出来た傘立て。珪藻土の傘立てはいろいろあるけれど、これは、なんと、筒型の傘立ての全体が珪藻土で出来ているのだ。通常の製品は、傘立ての下に珪藻土の板を置いた構造のものがほとんどで、つまり構造から違うのだけど、筒全体が珪藻土だから、ただ折畳み傘を差し込めば良いし、傘はすぐに乾くし、玄関先で場所もとらないというのが嬉しいのだ。
ただ、この珪藻土を使った製品というのも、最近はやたらとあって、その善し悪しや違いが分かりにくい製品ではある。実際、珪藻土のバスマットなんか、その形はどれも同じようなものだし(マットだからね)、素材も珪藻土だから、用途も性能も似たようなもので、しかし、価格は随分幅があったりする。
ある店舗で、価格の違いの意味を訊ねたら、「表面の仕上げが違うだけです」と言われたことがある。「吸水性能などは変わらないけれど、高いものは、表面がツルツルしていて、踏み心地が良いですね」と言われたのだが、実際、メーカーに訊ねてみると、もっと、全然違うものだった。
soil代表取締役社長CEOの石動博一氏によると、使われている珪藻土の量が違うのだという。
「珪藻土は割れやすいんですよ。だから、混ぜ物をして強度を高めたりするんです。そこで、soilの製品では、割れなどがあった場合は無償交換することを前提に、混ぜ物の少ない、吸水性の高い状態で製品化しています」と解説する。吸水性が劣ると、その分、乾きにくくなるわけで、内部に水が溜まっている時間も長くなるし、底面から水が出てきたりもするため、カビなども生えやすくなる。
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