従来のMacBook AirはTDP10WのCPUが使われていた。Apple SiliconになってからはTDPは公表されていないが、おそらく10Wを下回るのだと思われる。
Intel CPU時代は、MacBook Airと「安い方のMacBook Pro」の違いは搭載されているCPUの違いだったりしたが、Apple Silicon時代になってからは同じMシリーズのチップを搭載し、冷却ファンが1つあるのが「安い方のMacBook Pro」、冷却ファンを持たないのがMacBook Airという構成になった。
2016年初登場の筐体を使うM2 MacBook Proに対して、2022年モデルで完全に新設計されたM2 MacBook Air。スピーカーやカメラ、MagSafeなど、いろいろな部分が進化しているでは、1つでも冷却ファンを持つMacBook Proの方が高性能なのかというと、そうとも言いきれない。
そもそも、iPhoneのプロセッサであるAシリーズチップのコア数を増やして増強したチップセットであるMシリーズチップは、発熱が非常に少ないのがウリである。M1搭載機もM2搭載機も、MacBook Airが冷却ファンを持たないのは、Apple Siliconの発熱が少ないからだ。
M2 MacBook Proの冷却ファンが効力を発揮してくるのは、相当長時間負荷をかけた場合。しかし、そもそもそんなに負荷のかかる処理をするなら、MacBook Proの14インチを買うべきだろう。というわけで、そのあたりの事情を理解している人にとっては、M2 MacBook Proは非常に微妙な存在というか、選ぶべきではないチョイスなのである。
新設計のMacBook AirはファンクションキーがMacBook Pro 14/16インチと同様にフルハイトになっている。Appleのサイトでのアイコン表記が違うので、Touch IDの反応速度や精度が向上しているのかも。一方、M2 MacBook Proは絶滅危惧種のTouch Barが生き残っているCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR