キヤノン「EOS R」シリーズの末っ子が登場した。「EOS R10」である。
とにかく小さくて軽くてかわいい。ぱっと見たとき「これ、EOS Kiss Rにしちゃっていいんじゃないか」と思ったくらい。
見た目やグリップしたときの印象も「EOS Kiss X90」に近かった。マウント径が同じってのもあるだろう。
APS-Cサイズセンサーを搭載したEOS Kiss Mシリーズが現役モデルとして生きているので、ここで「Kiss」とは付けづらかったのか、あるいは「Kiss」は日本だけの品名(海外では使ってない)であることから、将来は使わないという方針なのか、あるいはどこかのタイミングでKiss Rが登場するのか分からないけれども、製品発表会で担当者に聞いたところでは、Kissと名付けるにはちょっと本格的なカメラだということだった。
確かに性能面ではしっかりしており、Kissよりはレベルが高い感じだ。キヤノンのWebサイトではエントリーではなくミドルクラスに位置付けられている。
APS-Cサイズセンサー搭載でRFマウントながらボディの重量はバッテリーとSDカード込みで約429g。キットレンズである18-45mmはなんと約130gと超軽量なので、足しても約560gである。軽く感じる、じゃなくて実際に軽いのだ。
小さくて軽くて廉価なため、上位モデルのEOS R7と比べると機能がいくつか割愛されている。その1つはボディ内手ブレ補正。
センサーはAPS-Cサイズで約2420万画素とR7より小さめ。そして、ボディ内手ブレ補正は未搭載だ。
そのため、正面から見るとマウントに対してすごく小さく見える。さらにボディが小さい分マウントがやたらデカいのもユニークだ。
マウントが大きくボディが小さいとグリップが窮屈そうだが、そこはデザインがよくできてる。Kiss Xシリーズと同様、シャッターボタンは前電子ダイヤル部分の面積は確保しつつ、その下のグリップ部分を補足し、手が小さめの人でも握りやすく指も窮屈感がないという趣向だ。これは良い。
さらに他のRシリーズと異なるのはストロボを内蔵していること。エントリー向けっぽさを感じるところだ。
と書いてるとやはりKissっぽいよなと思うけど、操作系はミドルクラスのもの。
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