猫になってサイバーパンクな世界を探索するアクションゲーム「Stray」(PlayStation 4/5、PC)が登場し、猫好きの人達を中心にSNSで盛り上がっています。国内外問わず高く評価されているこのゲーム、ボクはPS5でプレイしてみたのですが、正直あまり面白さを感じませんでした。
このゲームの魅力はなんといっても主人公の猫の挙動がとてもリアルなこと。その動きや鳴き声は、ゲーム画面を見た本物の猫が思わず反応してしまうほどで、SNSにはそんな動画がたくさん上がっています。棚に飛び乗って並んでる物をメチャクチャにしたり、じゅうたんや壁で爪研ぎをしたり……猫としてフィールド内を自由に散策できる楽しさは唯一無二の経験です。
サイバーパンクな世界観もこのゲームの魅力。もとは香港の「九龍城砦」を舞台にする予定だったという緻密(ちみつ)に作りこまれた退廃的だけどきらびやかな独特の世界観で、プレイヤーを一瞬でゲームの世界に引き込みます。
なぜ世界はこのような姿になったのか。道中で仲間になる小型ドローンと共に謎を解きながら町からの脱出を目指すストーリーもこのゲームの魅力の1つでしょう。
ですが、今まで書いたこのゲームの魅力にボクはあまり引かれませんでした。主人公の猫はカワイイとは思いますが猫好きな人ほどその挙動に感動できません。おそらく、ちょっとした猫っぽい仕草に気付いていないんだと思います。
一方、猫の低い視点で360度見回しながら探索するせいなのか、これまでゲームで3D酔いをしなかったボクがこのゲームでは結構酔ってしまいました。独特の世界観もそれほど好みではなかったこともありますが、しっかりしたストーリーを追っていくより、ただノンビリ猫チャンと戯れる内容だったらよかったのに、と思いました。
結論としては「ボクには合わなかった」というだけのことで事前に下調べをしておけばよかったのですが、なぜそれをしなかったかというとSIEの定額サービス「PS Plus」でエクストラ以上のプランに加入していると、このゲームが発売日から無料で遊べたからです。タダで遊べるなら……と衝動的にプレイし始めました。
Strayの定価は3520円。PS Plusエクストラの月額料金は1300円なので、このゲームに興味ある人はPS Plusに加入してみるのもいいかもしれませんね。
1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce。
漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる〜く語る4コマまんが新連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。
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