2022年7月に1インチセンサーを2つ搭載したゴージャスな全天球カメラ「Insta360 ONE RS 1インチ360度版」をリリースしたばかりのInsta360ですが、わずか2カ月後の本日、一体型の新型全天球カメラ「Insta360 X3」を発表しました。その名の通り「Insta360 ONE X2」の後継機となるモデルです。
結論から記すと、Insta360 X3は軽量コンパクトで毎日のお供にしたくなるカメラです。Insta360 ONE RS 1インチ360度版には精細感でかないませんが、あっちはいわばフルサイズのプロ仕様カメラ。こっちは扱いやすいサイズの高級コンデジといったところです。
Insta360 X3の最も大きなセールスポイントは、7200万画素の解像度を持つ1/2インチセンサーをコンパクトなボディーに搭載したこと。気兼ねなくポケットに入れて持ち運べます。Insta360 ONE RS 1インチ360度版は残念ながらこれが難しい。外側のレンズ径も極めて大きいため、バッグに入れておかないと不安な気持ちが湧き上がってくるのです。
サイズ | 質量 | センサーサイズ | 動画解像度 | 写真解像度 | |
---|---|---|---|---|---|
Insta360 X3 | 114x46x33.1mm | 180g | 1/2インチ | 5760x2880 30fps | 11968x5984 |
Insta360 ONE X2 | 113x46.2x29.8mm | 149g | 1/2.3インチ | 5760x2880 30fps | 6080x3040 |
Insta360 ONE RS 1インチ360度版 | 129.3x53.2x49.5mm | 239g | 1インチ | 5888x2944 30fps | 6528x3264 |
このカメラは手に持って撮るだけではありません。一脚に取り付けて高い位置に持ち上げたり、自転車やバイク、自動車といった乗り物、ヘルメットなどに固定して撮ったりするユーザーも多く存在する商品カテゴリーゆえに、カメラの重さも重視されます。Insta360 X3の重量は180gと、149gのInsta360 ONE X2よりは重くなっていますが、239gのInsta360 ONE RS 1インチ360度版と比べればかなり軽いという印象です。
そしてディスプレイの大きさも売りのポイント。手が大きく指が太い筆者はInsta360 ONE X2やInsta360 ONE RS 1インチ360度版だとメニューや設定が出しにくいと感じていたのですが、2.29インチタッチスクリーンを持つInsta360 X3は操作がスムーズで快適です。
また全天球カメラは撮影中にディスプレイをのぞき込むことはありませんが、大きな画面は撮影後に写真や動画を確認する際の使い勝手に効いてきます。スマートフォンに転送する前にカメラ単体で動画を確認しやすくなったハードウェアの変更によって、ユーザビリティそのものが向上したと感じます。
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